2011年2月15日火曜日

術と道。

遥かな昔、大陸から様々な文化や技術がやって来た。
悠久の歴史をかけて、磨かれ日本文化が誕生した。

その流れに武術は在る。

だから武術を感じると、大陸も感じる事が出来る。
遥かな昔の日本も感じる事が出来る。

それ程遠くない時代。
明治以前の日本。

武術と医術は同じ場所に在った。

武術は武道とも呼ばれるようになった。
医術も医道という言葉を併せ持つようになった。

武術の術は、技術ではない。
技術を司る、細やかなコツ。

心と身体を司るにはコツが要る。
医術にも同様のコツが要る。

日本語で5本の指には、全て意味が在る。
その意味に従って、指を操れば術となる。

武術では相手を制するのに役に立つ。
施術では患者を治するのに役に立つ。

この基本を知らない者は、本来の技を使えない。

身体の全てに意味が在る。
その意味を知ると術となる。

人の歩かない道は、やがて荒れ果て、閉ざされる。

武術や医術のやって来た大陸では
術を本来こういった用い方をしていた。

術とは道を歩む一番初めに用いる物。
術を持って道を進めば、道が方向を照らしてくれる。
道の進み方を知らずに、道は進めない。

戦には戦の術をかける。
物事の本質を知れば、道を誤らない。
始めにかけた術が戦略となり。

術を持てば
途中で変更する場合の指針ともなる。

故に全ての事の始まりに術をかける。

この術は怪しいものではない。
極めて、普通、ごく普通の戦略的な指針。

身体を用いる、武術、医術にもそれは欠かせない。
その根幹は、身体の用い方。

身体の動かし方ではない。
もっと深い根幹的な部分が武術と医術の根幹。
その部分こそが術となる。

術を持って道を進む。

武術の術を持たないで武道とは呼べない。
人の歩かない道は、荒れ果てやがて朽ち果てる。

平 直行 
関西初の総合武術セミナー

http://strapple-taira.com/detail.html?id=0000044

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