遥かな昔、大陸から様々な文化や技術がやって来た。
悠久の歴史をかけて、磨かれ日本文化が誕生した。
その流れに武術は在る。
だから武術を感じると、大陸も感じる事が出来る。
遥かな昔の日本も感じる事が出来る。
それ程遠くない時代。
明治以前の日本。
武術と医術は同じ場所に在った。
武術は武道とも呼ばれるようになった。
医術も医道という言葉を併せ持つようになった。
武術の術は、技術ではない。
技術を司る、細やかなコツ。
心と身体を司るにはコツが要る。
医術にも同様のコツが要る。
日本語で5本の指には、全て意味が在る。
その意味に従って、指を操れば術となる。
武術では相手を制するのに役に立つ。
施術では患者を治するのに役に立つ。
この基本を知らない者は、本来の技を使えない。
身体の全てに意味が在る。
その意味を知ると術となる。
人の歩かない道は、やがて荒れ果て、閉ざされる。
武術や医術のやって来た大陸では
術を本来こういった用い方をしていた。
術とは道を歩む一番初めに用いる物。
術を持って道を進めば、道が方向を照らしてくれる。
道の進み方を知らずに、道は進めない。
戦には戦の術をかける。
物事の本質を知れば、道を誤らない。
始めにかけた術が戦略となり。
術を持てば
途中で変更する場合の指針ともなる。
故に全ての事の始まりに術をかける。
この術は怪しいものではない。
極めて、普通、ごく普通の戦略的な指針。
身体を用いる、武術、医術にもそれは欠かせない。
その根幹は、身体の用い方。
身体の動かし方ではない。
もっと深い根幹的な部分が武術と医術の根幹。
その部分こそが術となる。
術を持って道を進む。
武術の術を持たないで武道とは呼べない。
人の歩かない道は、荒れ果てやがて朽ち果てる。
平 直行
関西初の総合武術セミナー
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